高村 雅彦 教授


歴史・意匠研究室

Photographs: Hiroshi Aoki


21世紀はアジアの時代と言われている。都市や建築でも、これまでのように西欧近代だけを典型的なモデルとするだけでは、もはや新たな世界を創造することができない。この研究室では、中国、香港、マカオ、台湾、ベトナム、タイ、ラオス、インドネシアなど、アジアのさまざまな地域の都市と建築をフィールド調査し、そこに蓄積された空間形成のメカニズムとデザインの伝播過程、そして人々の暮らしとの関係を歴史的な視点から考えている。同時に、東京を中心とする日本の近世から近代への都市空間の変容について調査研究している。これらの調査研究は、21世紀の日本のまちづくりや建築の再生をいかに創造性豊かに実現していくか、そのベースとなる重要な作業である。


研究テーマ
アジアの都市と建築の歴史およびその再生に関する研究


最近の著書
アジアの都市住宅(勉誠出版)
アジア都市文化学の可能性(清文堂)
中国の都市空間を読む(山川出版社)
『清明上河図』をよむ(勉誠出版)
中国江南の都市とくらし―水のまちの環境形成―(山川出版社)
北京―都市空間を読む(鹿島出版会)


社会的活動
日本建築学会編集委員会・技術報告集委員会・都市史小委員会・論文審査委員会・アジア近代建築ネットワークWG各委員
東京都近代和風建築総合調査委員会委員
建築史学会・日本民俗建築学会・都市史研究会・比較都市史研究会各会員


業績
1999年度 前田工学賞受賞
2000年度 建築史学会賞受賞